東京電力の新プランも、ソフトバンクでんきも、全く安くない件

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電力自由化が今年の4月に迫りました。各社、プランが発表されてきています。まずは、CMも実施中の「ソフトバンクでんき」は、本当にお得なのか?を調べてみました。

CMでも、サイト上でも、「おとく!」を打ち出していますが、

本当にお得なのでしょうか?(フラグです)

ソフトバンクでんきの概要

ソフトバンクでんきのサイトをチェックすると、3人家族で2年で最大16万円以上がおトクになるケースが紹介されています。

本当に、お得なのでしょうか?

おうち割でおトク!

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(ソフトバンクでんき特設サイトより)

光コラボレーションである、ソフトバンク光がスタートした際に、携帯電話のセット割引が行われました。

今回、このサービスが、名称変更でおうち割になったようです。

つまり、このおうち割は、ソフトバンクでんきだからこその割引ではありません。

ソフトバンクのサイト上でも、おうち割(光セット)と、おうち割(でんきセット)の2種類存在します。

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(ソフトバンクオフィシャルサイトより)

今回は、でんきについて見ていこうと思いますので、この光セットによる割引は考えません。16万円以上おトク!のうち、148,800円が、この割引なので、残ったでんきについては、想像できますね。。。

でんきでおトク!

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(ソフトバンクでんき特設サイトより)

ソフトバンクでんきがお勧めする、バリュープランでは、電気料金が、2年間で12,000円のおトクとのことですが、本当でしょうか?

後ほど、検証パートがありますので、こちらは後述します。

ポイントでおトク!

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(ソフトバンクでんき特設サイトより)

でんき代1,000円につき、5ポイントが付与されるようです。

この書き方だと、1,000円ごとの端数切り捨てと考えます。

本当におトクなのか、調べてみる

今回は、東京電力管内で40A(4kWh相当)の場合で比較してみたいと思います。

比較するのは、以下の4つです。

1)東京電力の現在の電気料金プラン
現在、多くの方が契約しているであろう、従量電灯Bのプランです。今回の試算では、平成28年1月1日実施の電気供給約款より、平成28年6月1日から値上げされる料金を適用させています。ポイントの付与はありません。

 

2)東京電力の「スタンダートSプラン」(1)と同等のプラン
電力自由化によって、東京電力が作った新しい電気プランです。1000円ごとにTポイントか、Pontaポイントが5ポイント貯まります。

 

3)ソフトバンクでんきの「スタンダードSプラン」(1)と同等のプラン
上記の1と同様のプランをソフトバンクでんきで利用した場合のプランです。1000円ごとにTポイントが5ポイント貯まります。

 

4)ソフトバンクでんきが推す「バリュープラン」
今回のおトク!でも紹介されている12,000円の割引が期待できるプランです。電力自由化によって作られたプランです。1000円ごとにTポイントが5ポイント貯まります。さらに、電気利用量が300kWhまでは、定額制となっているのが特徴です。

 

これを一覧表にまとめたのが、以下の表となります。

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ポイントとしては、従来の従量電灯の場合、0〜120、120〜300、300〜と3段階に料金が設定されていたのに対して、東京電力も、ソフトバンクでんきのスタンダードプランは、0〜300、300〜と2段階の料金設定になっているところです。

0〜120kWhは、3.88円の値上げ。120〜300kWhは、2.6円の値下げです。つまり、使用量が少ない人は、値上げだけが反映し、値下げを享受するには、300kWh以上使わないと、値下げを完全に享受できません。

 

つまり、このスタンダードSプラン。実質の 値上げです。

 

表だけだと、わかりにくいので、電力使用量とともに、料金がどうなっていくのか、グラフにしてみます。

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(1)の今まで通りの契約が、青い線ですから、これで見てもお得感は全くありません。スタンダードSのプランは、ソフトバンクも、東京電力の新プランも、高くなるだけなことがわかります。

そして、ソフトバンクでんきのバリュープランは、高いだけです。ですが、このバリュープランは、利用しなかった電気量は、ポイントやスマホのデータ量で還元されます。そこで、利用しなかった分をTポイントで還元してもらったとして、この料金に反映させてみましょう。また、東京電力の新プランのポイント付与も、合わせて反映させてみます。

ソフトバンクでんきのバリュープランでは、利用しなかった電気量は、5kWhごとに還元されるとのことですから、100kWh=1000ポイントですので5kWh=50ポイントで計算できます。

 

ここで、うがった計算をすると、300kWh=7,020円ですので、1kWh=23.4円。つまり5kWh=117円で50ポイントと言い換えることができます。まあ、それだけです。

 

さらに、ソフトバンクでんきについては、おうち割(でんき)を適用させると、毎月、100円〜300円が安くなるので、ソフトバンクの携帯電話か、ソフトバンク光を利用していたと仮定します。

このあたりの割引を全部反映させたグラフが、こちら!

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ちょっとわかりにくいのですが、250kWhまでは、(1)の現状維持がイチバンいいという結論になりました。それ以降は、(3)のソフトバンクでんきのスタンダードSプランが、ポイント付与を含めて、良さそうです。

 

さらに、今回イチ推しの(4)のバリュープランですが、2年契約で、更新の際の2ヶ月以外での解約には東京電力が定める、2,500円の期中解約金が発生する可能性があります。

 

余談ですが、ソフトバンクでんきのモデルケースとなっている、392kWhですが、ソフトバンクでんきがイチバン得するポイント(300kWh〜400kWhがソフトバンクでんきの単価が安い)ですので、表示されている以上には、料金的なメリットはでません。

おうちレスキューがつきますが・・・

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(ソフトバンクでんき特設サイトより)

 

おいおい!これから始まる、電力自由化に水をさすな!と言われるかもしれません。そうなんです、ソフトバンクでんきでは、水回り、鍵、ガラスのトラブル対策の出張作業料2年間無料のサポートが無料で付随されました。(サービス開始は2016年4月1日以降)

 

ですが!

 

このブログでは、何度もお伝えしているのですが、同じ内容が、火災保険に付随しています。火災保険を契約していない人は、そうそういませんよね。

他にも、クレジットカードに付随されているケースもありますので、これはそれほどメリットがありません。

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あ、引越しの時期なので、お伝えしますが、こういった生活サポートを2年間15,000円程度で、不動産会社の窓口でお勧めされることがありますが、加入する必要は 全くありません ので、お断りすることをお勧めします。

まとめ

そんなわけで、今回は、ソフトバンクでんきが本当に安いのかを、東京電力管内でチェックしてみました。

まだ、関西電力管内、中部電力管内の比較をしているわけではないのですが、東京電力管内では、ほとんどメリットがないでしょう。

特にバリュープランは、メリットを享受できる人が、ピンポイントの電力量になるので、単身者や2人暮らしの人にとっては、今までの契約を継続した方がいいと思います。

上記の中でいうと、(1)(2)(3)のスタンダードプランを検討している人にとっては、差額はほとんどでません。

200kWhくらいまでの利用量であれば、現在のプランを継続するべきです。ポイントを希望する方は、(2)(3)のプランを選んでもいいのですが、その場合は、2年間は100円/月の割引がつく、ソフトバンクでんきの方をお勧めします。

いやー本当に、計算面倒臭いです。

自動で計算してくれるサイトもいくつもありますが、現在、ソフトバンクでんきをはじめとした、新料金プランを反映させているところだと思いますので、各社のプランが出揃ったあとに、自動で計算してくれるサイトでチェックしてみるといいですね!

 

上記のまとめが終わったあとに、東京電力のサイトで料金チェックができたので、果たして上記の計算は間違っていないかどうか、確認してみました。

http://www.tepco.co.jp/jiyuuka/service/plan/kanto/standard/index-j.html

上記の計算だと、40Aで、200kWhを利用した場合、(2)の新プランの方が料金が高くなりましたが、東京電力のサイトでチェックすると、、、

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やったー!削減できた!

ではなく、マイナス表記は、今よりも高くなるという表記だそうで、200kWh=5500円くらいの電気料金の人は、新プランへの移行は見直した方がよさそうです。。。

ですが、事前受付だと、ポイントが付与されたり、単なるでんき料金以外の部分でのメリットがあるのも、事実です。その辺を見比べて、加入してみるのも、いいかもしれません。

今回調べてみてわかったのは、東京電力のプランをソフトバンクが、そのまま活用している感じですね。自分たちで電気を供給する形が取れれば、オリジナルの料金体型になるのかもしれませんが、現時点では、東京電力のプランをそのまま利用するという感じです。

まだまだ、電力自由化によって新しいプランや、チャレンジする企業も出てき得ると思いますので、調べてお伝えしますね!

本日は、以上です。

ソフトバンクでんき

著者投稿者 横川
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