地震が起こりにくい場所はどこ? 地盤オタクじゃなくてもチェックすべし!! 引越し先の地盤を調べるサイト2選
今回の熊本・大分地震は地震発生後、1週間が経っても9万人以上の人が、避難生活を余儀なくされています。
ですが、ちきりんさんも言っていますが、地震発生後の対応については、阪神淡路大震災の時から、どんどん進歩しているわけです。
人生で何度も経験することではないことですから、前回の教訓を今回に活かす。今回の教訓を次回に活かす。と、どんどん進歩させることが重要だとおっしゃっています。
僕もその通りだと思います。
ですが、本心を言えば、地震が起こりにくい場所に住みたい。 というのがみんなの心の片隅にはあるのではないでしょうか?
そこで、引越し先は地震に対して強いのか?弱いのか?をセルフチェックしてみましょう。
今回の地震を受けて、様々な資料をネット上で公開してくれている、法人・個人の方々が、いらっしゃいます。
引越し先選びに活用しない手はありませんね!
※編集部注:2019年9月現在、サイトが一つ閉鎖されていましたのでタイトルを「3選」から「2選」へ変更いたしました。本文は掲載時のものをそのまま残しております。
新居の地盤の強さを知るなら、地質調査会社のサービスを活用しよう!
(出典:ジャパンホームシールド株式会社オフィシャルサイトより)
リクシルグループの、ジャパンホームシールド株式会社さんが提供する、地盤サポートマップは、任意の住所の地盤が強いのか?弱いのか?などを調べることができます。
かなり細かいデータとなっていますので、新居の物件がいくつか候補として挙がっているならば、それぞれをチェックして、地盤の強さで選んでみてもいいかもしれません。
使い方は、非常に簡単で、オフィシャルサイトのトップバナーにある、地盤サポートマップをクリックします。
(出典:ジャパンホームシールド株式会社オフィシャルサイトより)
あとは、住所を入力して、送信ボタンを押すだけ。試しに、当社の住所を入力してみます。
(出典:ジャパンホームシールド株式会社オフィシャルサイトより)
すると、こちらの企業さんが地質調査したデータを共有してくれているので、近いところの地盤の状況がわかります。ピンク色が、弱い地盤。緑色や、黒色は強い地盤を表しています。
こうやってみると、会社の近くは調査データがあまりなかったのですが、それほど弱そうではなさそうです。よかった。
さらに左側にある、地震時の揺れやすさにチェックを入れると
(出典:ジャパンホームシールド株式会社オフィシャルサイトより)
このように、さらにビジュアル化されて、地震に対する地域性がよくわかります。
ちょっと俯瞰した図で見てみると、武蔵野台地の地域は、揺れにくく、海抜の低い地域は、揺れやすいことが、わかります。
(出典:ジャパンホームシールド株式会社オフィシャルサイトより)
この赤い地域は、以前に調べた、東京の水害マップでの、被害が大きいエリアと一致しますね。
地震発生の原因のひとつ、活断層をチェックしよう
地震は、活断層型地震と、海溝型地震の2種類存在します。簡単に言えば、
・活断層型地震
主に陸地の断層運動による発生する地震で、深度が30kmよりも浅いことが多い。
地表に段差などができて、丈夫な構造物でも破壊する恐れがある。
今回の熊本地震はこの活断層型地震ですね。
・海溝型地震
プレートとプレートの境界である、海溝で発生する地震で、津波が発生しやすい地震です。
東日本大震災は、この海溝型地震ですね。
以下のサイトでは、活断層をチェックすることができます。活断層がないからといって、地震の被害がないわけではありません。(海溝型地震の津波の被害を受ける可能性もあります)
ですが、活断層から離れていれば、被害は多少、抑えられる可能性はあります。
気持ち程度かもしれませんが、そのちょっとが命を救ってくれるとしたら、すごく大事なちょっとになりますね。
足元の活断層 災害大国 迫る危機 – ニュース特集:朝日新聞デジタル
余談ですが、もう一つの原因である海溝型地震のプレートですが、日本近郊では4つのプレートが入り組んでいるので、どこに住んでいても、被害を受ける可能性はあります。
あえて言うならば、瀬戸内海沿岸は、本州と四国という”防波堤”がありますので、被害は少ないのかもしれません。
(出典:Wikipedia、プレートより)
個人で、ここまでまとめるなんて!古地震.net
古地震.net
※編集部注:2019年9月現在、こちらのサイトは閉鎖されているようです。リンクを削除しました。
このサイトは、個人の方がまとめていらっしゃるようです。
これまでに観測・記録された最大震度をビジュアル化しています。
まだ暫定版ではありますが、最大震度のマップを最新の情報に更新しました。
色を統一し、震度データを使用させていただいた文献の一覧も掲載。
高解像度版は下記からご覧になれます。https://t.co/YaRRnCPkjC pic.twitter.com/quSYyJSdKN— 古地震.net (@Kojishin_PR) 2016年4月16日
これを見ると、日本は地震大国であることを痛感します。ここをチェックして、地震の確率が低いところを。と考えましたが、日本から出て行くしかないかもしれません(笑)。
過去に、大きな震度の地震が記録されていない。という意味では、北北海道地方に住むしかなさそうです。。
まとめ
今、日本全国の人が、地震には敏感になっていると思います。
そして、新居選びでも、耐震構造は重要です。暮らしっく不動産さんでも書かれていましたが、お亡くなりになられた学生が住んでいたのは、改築5年という表記でしたが、実際には築42年の耐震補強がなされていない建物でした。
マンションが割れた!なんてニュースもありましたが、エキスパンションジョイントと呼ばれる、このような事態の際にマンションを守るために、つくられた部分が割れただけなので、特に問題はないのですが、インパクトのある絵でしたね。
余談ですが、橋梁の上にいるときに、大型トラックが橋梁上を渡ると、橋自体がたわんで揺れるという経験はありませんか?あれも、橋梁自体を鉄筋コンクリートでガチガチに固めるのではなく、夏場は熱で膨張するし、冬場は冷気で収縮するという、橋梁自体の”伸び縮み”を制御するために、ジョイントと呼ばれる部分を用意しているのです。
車のブレーキや、アクセルだって、”遊び”ありますよね?
そんなわけで、今日は、新居選びの参考データとして、地盤データを調べる方法をお伝えしました。
あえて、耐震補強されていない物件に住む必要はありませんが、どんなに耐震補強が完璧でも、地盤そのものが割れてしまえば、建物ではどうにもできないこともあります。
どれだけ考えても、どんな地震が来るのか、わからない以上、対策をしようがありません。ですから、必要以上に神経質にならずに、心の遊びを持って、悩んだ時の参考データとして、考えてみてはいかがでしょうか?
武蔵野台地の上か、下か。という大きな選択肢で考えてもいいかもしれませんね!
本日は、以上です。