梱包用の段ボール箱などを手配
荷造りを始める前に、引越し作業のスタートとなるのが段ボール箱やガムテープなど梱包資材の確保です。
一般的に、引越しの荷物は1人あたり一辺が40cm以下の「小」サイズで20個程度になります。4人家族だとすると80個の段ボール箱が必要になるということです。節約術の本や情報サイトでは、しばしば「スーパーなどから段ボール箱を調達する」といったことが言われていますが、極端に荷物の少ない単身者の引越しであればともかく、2人以上の引越しでは現実的ではありません。
サイズが不揃いな段ボール箱は荷崩れの原因になったり、トラック内で無用な場所を取って積載できる荷物の量が減ったりすることもあり得ます。食料品などを入れて水分が染みた中古段ボールを使うと、重いものを入れて運ぶ時に、箱自体が壊れて大切な荷物を破損してしまう可能性もあります。引越し業者の段ボール箱を断って、自分が調達した粗悪な段ボールが原因でトラブルが起きてしまったら、業者に補償を請求することも難しくなってしまうでしょう。
結論として、「段ボール箱はケチるべきではない」といえます。
最近では、ネット通販などで比較的安価に引越し用の段ボール箱や梱包資材が入手できます。引越し業者との見積もりの際、あらかじめネット通販などの段ボール箱の値段を調べておいて、業者から梱包資材を購入する場合の代金と比較して、どこから調達するかを決めるのがいいでしょう。
とくに大手業者の場合、段ボール箱だけでなく、緩衝材やふとん袋といった、中に入れる荷物にあわせて便利な梱包資材を用意してくれています。
たとえ数千円であっても、段ボール箱の値段をどうしても節約したいという人は、依頼する業者に無料で提供してもらえる中古段ボール箱がないか相談してみるといいでしょう。ただし、一度以上引越しで使った中古ですから、箱の表面に荷物の内容が書き込まれていたりするのは我慢するしかありません。
ちなみに、引越し業者が用意している段ボール箱は防水などにも配慮した高品質なものが多い特長があります。
なかでも、『ダック引越センター』が『文具王』とコラボして提供している「引っ越し段ボール」は引越し後に部屋や押し入れのインテリアとしても十分に使えるほどのデザインです。