引っ越し後の荷解きがなかなか終わらない!?荷解きを効率よく進めるコツ
こんな方にお勧め
- 荷解きの作業がなかなか進まない方
- 荷解きに時間をかけたくない方
- ダンボールの処分方法がわからない方
新居へすべての荷物を運び終えて引っ越しが完了!「あとは荷解きだけ…。」と油断していませんか?その「荷解き」、実は引っ越し作業の中でも特に手間と時間がかかる作業なんです。
効率良く荷物を片付けていかないと、せっかくの新生活をダンボールの山の中で過ごすことになってしまうかも?引っ越しを予定している方や、荷物の山を目の前に途方にくれている方に、サクサクと荷解き作業を進めることができるコツを紹介していきます。
荷解きには、手間も時間もかかる!
「荷解き」とは、引っ越しの際にダンボールなどに詰められた荷物を開封し、片付けていくことです。
引っ越しをすることが決まると、不動産会社をまわっての物件探し、引っ越し業者の手配、電気の手続き、ガスの手続き、水道の手続き、引っ越しの挨拶、荷造りなど様々な工程をクリアしていかなければなりません。
そうした中で最後にやってくる手間や時間がかかる作業が「荷解き」です。
ただ無計画にダンボールを開けて、荷物を取り出しても部屋は荷物でごった返すだけになってしまいます。
引っ越し業者に運び入れてもらったダンボールの中に何が入っているか?引っ越してすぐに必要になるものは何なのか?わからなくなってからでは遅く、頭を悩ませることになってしまいます。
手順を把握することで、失敗せずに早く終わらせることができるのが「荷解き」であるということをしっかりと頭に叩き込んでおきましょう!
引っ越しの荷解きは1人でもできる?
荷解きは時間に余裕さえあれば、一人で終わらせることも十分に可能です。しかし、当然のことではありますが、手伝ってくれる人がいた方が荷解きにかかる時間を大きく短縮できます。
まずは家族や友人に声をかけてみて、手伝ってくれる人が見つからず多忙で時間がない場合には、多少お金はかかってしまいますが引っ越し業者の荷解きサービスやお任せパックを利用してみるのも良いかもしれませんね。 お電話1回だけで引っ越しの料金比較ができる「引っ越しラクっとNAVI」をご利用予定の方は、ぜひコンシェルジュにその旨ご相談ください!
荷解きにかかる時間はどれくらい?
新居で暮らし始めると、引っ越し祝いが行われたり、友人が新居を見に来たりと、なにかと来客が増えるものです。訪問される前に部屋は片付けておきたいですよね?来客の予定が立てやすいように、荷解きにかかる時間の目安を知っておきましょう。
荷解きにかかる時間は、荷物の数によって大きく変わり、こちらの掲示板でも「引っ越し後の荷解き、開梱作業にかかった日数を教えてください」という質問に対して、1日から1か月、さらには数年!というものまで、様々な回答が寄せられています。
実際のところ、荷解きにかかる時間は、引っ越し前の荷造りの仕方や荷解きの仕方でも大きく変わってきます。荷物の事前準備などを計画的に行っておかないと、新居に人を呼べるような落ち着いた状態になるまでには随分と時間がかかってしまうんです。
ですが、工夫ひとつでこの期間を短縮することもできるので、計画的な荷解きを行うための極意を心得ておきましょう!
計画的な荷解きを行うための極意
計画的な荷解きを行うための極意はとてもシンプルです。考えて、整理して、片付けるのみ。当たり前のようですが、これをきちんとやりきることで荷解きの作業効率がぐんとアップします。まず引っ越し先での「収納プラン」を考えていきましょう。
1.収納プランを考える
2.荷詰めの際に荷物を整理する
3.新居をきちんと片付ける
1.収納プランを考える
引っ越しをする前に、新居での部屋割り、新居に配置する家具を決め、そこへ「何を収納するのか?」を決めておきます。
タンスの何段目にTシャツ類は収納する、タオルは洗面所の棚に収納するなど、できるだけ細かく具体的に考えておくことで、新居で慌てることなく荷解きを進めていくことができます。
しっかりプランを立てておくことで、忙しい引っ越しの最中でも心に余裕を持てることが大切なのです。
2.荷詰めの際に荷物を整理する
収納プランが定まったら、荷物をダンボールに詰めるだけなのですが、ここでの整理作業が今後の荷解きを左右する大切なプロセスになってきます。
まずは、新居に必要なものを選び、不要なものはこの時点で処分しておきましょう。手間を省くためにも、新居へは不要なものは持っていかないことが重要です。
衣類を整理していると、長らく着用していなかった衣服が発掘されることがありますが、ここで「いつか着るかも…」などと思ってはいけません。不必要だったから着ていなかったと捉え、しっかりと整理してしまいましょう。
ダンボールに必要なものを詰めたら、ダンボールの中に何を詰めたかを記入しておくことを忘れないように!運び入れる部屋や開封する優先順序も記入しておきましょう。
【開封の優先度が高い荷物例】
・引っ越してすぐに使うもの(生活必需品、荷解きで使用する道具)
・普段の生活でよく使っているもの(下着、食器類など)
・季節外のもの(夏:冬服やヒーター類、冬:扇風機など)
・普段の生活であまり使用しないもの(思い出の品など)
3.新居をきちんと片付ける
新しい家具を購入してる場合は先に設置しておくことが重要です!荷解きをした荷物を効率よく収納していくために、設置時に出たゴミは片付けておきましょう。
そして引っ越し当日に新居に届いたダンボールは、2で記入した部屋ごとに予め振り分けておくことが大切。振り分けるときは、開封する順番が早いものを手前に、順番が遅いものを奥へ置くようにしておくと、スムーズに荷解き作業に取り掛かることができます。このあたりは引っ越し業者さんにもうまく指示を出しておくのが理想です。
荷解きを終えたら、ダンボールを片付けなければなりません。部屋の中がダンボールだらけになることを防ぐために、空になったダンボールはひとつずつ畳んでおくようにしましょう。
ひとつひとつの工程を慎重に丁寧に行っていくことで、荷解き中に手詰まりになることがなく、スムーズに新居での生活を始めることができるようになります。
荷解きにあると便利なグッズ一覧
引っ越しの荷解きはとても大変な作業です。
しっかりと梱包した大きなダンボールを何十個と開き、不要になったダンボールを何十個とコンパクトにしていかなければならないのです。
少しでも荷解きの作業を簡単にするために用意していた方が良い道具を紹介していきます。
荷解きに必要なもの
・カッター
・ハサミ
・軍手
・ビニール紐
・粘着テープ
・養生テープ
・マスク
・引っ越し便利グッズ
荷解きにあったら便利なもの
・ハンドクリーム
・絆創膏
・消毒薬
・エプロン
・マスク
・便利グッズ
荷解きで一番活躍するカッターやはさみは、ダンボールを開ける際や粘着テープやビニール紐を切るときに使用します。カッターやハサミを使用する際には、手をケガから守るために軍手を装着しておきましょう。
ビニール紐や粘着テープ、養生テープは、不要になったダンボールをまとめておくのに必要になります。粘着力の弱い養生テープは、一度簡単にまとめておきたいものを束ねる時に使用すると便利です。
また、素手でダンボールや紙類を触っていると手が乾燥して荒れてしまうこともあるので、ハンドクリームをしっかりと塗り込んでから軍手をして、手の荒れも防ぐこともお勧めします。
また、荷解き中はホコリがたつのでマスクをしておくと安心です。エプロンも用意しておくと服を汚すことを防ぐ上に、ポケットに荷解きの道具を入れておくこともできるので、便利ですね。
また、ダンボールの粘着テープを簡単に切れるように開発された商品や、引っ越し必須グッズの油性ペンと粘着テープカッターが一体になったものなど、作業効率の上がりそうなグッズも試してみてはいかがでしょうか?
あると便利!な引っ越しグッズ
・ZEBRA マッキーワーク 198円
油性ペンのキャップにダンボールに貼られた粘着テープを裂いて開けるオープナーが付いています。「書く」と「開ける」が1本でできる油性マーカーです。
・ダンストッパー 12個組 792円
荷物を出し入れしている最中に、ダンボールの耳が閉まってしまわないようにダンボール耳を押さえる道具です 。 4個使用することにより同サイズのダンボールが重ねられるようになりますので、作業の省スペース化のためにも便利な一品です。
・長谷川刃物 段ボールのこ スライドダンちゃん 418円
普通のカッターのように刃先の出し入れができるダンボールカッターです。刃先が丸いので、ダンボールの中身を傷つけずに開梱できるので安心して使うことができます。
・KOKUYO ハコアケ 1,300円
普段はハサミとして使用でき、ダンボールを開ける時にはカッターのように引いて切ることができます。引いて切る際に出る刃は最大1ミリとなっているので、ダンボールの中身を傷つける心配がありません。
引っ越し見積もり料金 簡易シミュレーション
荷解きは手順が大切!
引っ越しの荷解きで一番多い困りごとは、どこに何があるのかわからなくなってしまうことです。
たくさんあるダンボールを手当たりしだいに開けて荷物を出してしまうと、部屋も散らかり、必要なものを見失ってしまいますよね。
それでなくても引っ越し作業で疲れているのに、あれこれ探しだすのはさすがに逃げ出したくなってしまうのでは?そうならないためにも、予め収納プランを立てておき、手順通りに荷解きを開始しましょう。
スムーズな荷解きのための手順
・大型家具を配置する
・収納プランの確認
・ダンボールは収納プランに通りに部屋へ運ぶ
・当日使う荷物から荷解きを開始
・優先順位の高い荷物から順番に荷解きしていく
引っ越し当日に大型の家具の設置が終わったら、先ほどもお伝えした「収納プラン」通りに荷物を各部屋へ運び入れ、引っ越し当日に使用するものから荷解きを開始します!
まずはカーテンの取り付けを行い、雑巾やゴミ袋などの掃除道具を取り出しておきます。荷解き作業中もトイレは使用するので、トイレットペーパーもすぐに設置しておきましょう。
そして、バスルームにタオルや洗面用具をセットし入浴の準備もしておきます。布団も早めに出しておき、時間に余裕があれば干しておくと良いでしょう。
翌日からでも会社や学校へ行けるようにスーツや制服は出しておいて、シワにならないようにハンガーに吊るしておくといいですね。
最初に取り出そう!当日使う荷物の一例
・布団
・衣類(スーツ、制服)
・カーテン
・洗面道具(シャンプー、リンス、ボディソープ、歯磨きセット)
・トイレットペーパー
・ゴミ袋
・雑巾
・掃除道具
・タオル
当日使うものをすべて荷解きしたら、次は優先順序の高いものから出していきましょう。「お皿やコップ」「洗濯をするのに必要な道具」「リビングで使用するもの」など、生活する上で必要となるものを荷解きしていきます。
優先的に荷解きしていくもの
・キッチン
・洗濯機まわり
・リビング
・寝室
・クローゼットの奥や押入れ
・クローゼット手前や押入れ手前
生活に必要なものを荷解きした後は、思い出の品などの普段使わないものをクローゼットの奥や押入れに片付けていきましょう。
奥へ片付けるものを収納し終えてから、洋服や季節のものなどを手前に収納していくと、スムーズに片付けることができます。
荷解きの作業スペースや休憩スペースを確保するためにも、各部屋ごとにキレイに終わらせていくようにすると良いですね。
これはマズい!失敗しがちな荷解き例
荷解きが進まないと、家の中がなかなか片付かず、生活に支障をきたす場合も。ここではよくある荷解きの失敗例についていくつかご紹介します。
無計画で作業を行う
無計画にダンボールを次々と開けてしまったり、荷物を出してしまってはスマートな荷解きを行うことはできません。
無計画な荷解きになってしまうのには、無計画な荷造りに原因があります。荷造りのときからキチンと計画的に作業し、必要なものが見つからないなどということがないようにしておきましょう。
先ほど、優先順序の高いものから荷解きをしていくことをお勧めしましたが、その逆から荷解きをしてしまうと、部屋の中が必要のないもので溢れ、あっちこっちと収納場所を探すことになって時間がかかってしまいます。
無駄な時間を費やすことがないように、荷解きの優先順序は守るようにしましょう。
ダンボールの中身に傷をつけてしまう
他にもダンボールを開梱する際に、カッターナイフで中の荷物を傷つけてしまうことがあります。大切な服や本などを守るためにも、なるべくダンボールカッターを使用するようにしましょう。
ダンボールカッターは刃先が丸く作られているので、中身を傷つける心配がありません。最初は気をつけながら作業していても、集中力の切れる時は誰しもあるので、失敗したくない方は、ダンボールカッターを用意しておくようにしましょう。
「荷解きの罠」 に引っかかってしまう
もう一つ大切なポイントは「荷解きの罠」にひっかからないことです!荷解きの罠とは「思い出の品」です。卒業アルバムや過去のプリクラ、子供の頃に描いた絵などが入ったダンボールを見つけたときにはテンションが上がってしまいますよね?
つい見入ってしまい、あっという間に日が暮れてしまうことも…。片付けをスピーディーに行うためにも「思い出の品」が入ったダンボールは後回しにしましょう。
荷物が破損している
荷解きを延々後回しにして、ダンボールの中を確認しておかないと、運搬の際の事故があった場合に荷物が補償されないことがあります。
荷物の破損の補償を公式サイトなどでアナウンスしている引っ越し業者が多いのですが、多くの引っ越し業者は「破損した荷物を3ヶ月以上連絡なく放置した場合は責任を負いかねる」旨を表示しており、その根拠となっているのが引っ越し業界のルールを定める、「標準引越運送約款」の下記条項です。
第二十五条 荷物の一部の滅失又は損傷についての当店の責任は、荷物を引き 渡した日から三月以内に通知を発しない限り消滅します。
https://www.mlit.go.jp/common/001279970.pdf
大切な家財道具を守るためにも、運んだ荷物は放置せずに、荷物の破損や紛失があった場合にすぐに発見できるように早めに荷解きに取り掛かるようにしましょう。引っ越し時の荷物の破損について詳しく知りたい方は、下記記事もご参照ください。
やる気が出ない
これは気持ちの問題ですが、どうしても一連の作業がおっくうになってしまうことも…。どうしても荷解きをするやる気がでない場合には、片付けた後の部屋を想像するようにしてみては?
片付いた部屋でコーヒーを飲みながら、ゆったりと読書をする自分や、広々とした部屋でお昼寝をする自分など、引っ越し前に思い描いていたはずの新生活まであと一歩のところまで来ていることを再認識するようにしましょう。
それでもどうしてもやる気がでない時は無理をせずに、美味しいおやつをご褒美に用意して、ひとつの作業が終わるたびにおやつタイムを設けても良いでしょう。
使い終わったダンボールの処分
引っ越しをすると、どれほどの数のダンボールが必要になるかをご存知ですか?引っ越し会社の日通が実施したアンケートによると、下記の数の段ボールが必要になった、という回答が多かったとのことです。
単身の場合:ダンボール10~15枚くらい
https://www.nittsu.co.jp/hikkoshi/useful/questionnaire/05/
2人の場合:ダンボール20~30枚くらい
3人の場合:30~50枚くらい
4人の場合:50~80枚くらい
これはつまり、荷解きを終えると同時に、大量に出る使用済みのダンボールを処分する必要があるとも言えます。
その際一点注意しなければいけないのは、ダンボールは「燃えるゴミ」として普通ゴミの収集日に捨てることができないということ。使用済みのダンボールの処分には、いくつかの方法があるので紹介していきます。
1.引っ越し業者にダンボールの回収をお願いする
2.引っ越し後に回収業者に依頼してダンボールを回収してもらう
3.自治体の指定する廃棄方法でダンボールを処分する
4.無料でダンボールを処分できるエコボックスを利用する
1.引っ越し業者にダンボールの回収をお願いする
引っ越し会社によっては、使用したダンボールを無料で回収してくれるサービスがあります。
ですが、引っ越し会社が提供したダンボールのみを回収するケースもあるので、その場合は自分で用意したダンボールは別で処分する必要があります。
また、回収期限も設けられているので、お願いする際にはきちんと確認をとっておくようにしましょう。
2.回収業者に依頼してダンボールを回収してもらう
不用品回収業者の場合、 トラック積み放題プランなどが主流で、その全国平均価格はこちらによれば19,095円となっています。段ボールの引き取りだけだと少し割高なので、他の不用品もあわせて引き取ってもらうのがいいかもしれません。
まずは電話をして回収にかかる見積もりを出してもらい、料金に納得できれば回収日を予約します。回収業者によっては持ち込みで回収してもらえるケースや買取りをしてくれるケースもあるので確認しておきましょう。
3.自治体の指定する廃棄方法でダンボールを処分する
ほとんどの自治体では、ダンボールは資源ごみの回収日に捨てることができます。引っ越し先の資源ごみ回収の日を確認しておきましょう。
なお自治体によっては、ガムテープやダンボールの留め金を外しておかないと回収してくれない場合もあるので、資源ごみの出し方も合わせて確認しておくといいですね。
4.無料でダンボールを処分できるエコボックスを利用する
地域のリサイクル推進と資源ごみを回収するための、リサイクルステーションなどの設備をご存知ですか?大型スーパーなどに設置されていることが多く、次のようなチェーンに置かれています。
・イオン、マックスバリュ、ザ・ビッグエクストラ(設置店舗一覧)
・イトーヨーカドー、ヨークマート、ヨークベニマル(設置店舗一覧)
・ベイシア(設置店舗一覧)
・ドラッグユタカ (設置店舗一覧)
雑誌や新聞紙、牛乳パック、アルミ缶、古着も回収してくれる上に、WAONやnanacoなどのポイントと引き換えてくれるところもあるので大変便利ですが、ダンボールの回収も行っているかは店舗ごとに異なるため、事前に確認してください。
まとめ:効率の良い荷解きは、荷詰めの段階で決まる!
いざ引っ越しをしてみると、思った以上の荷物の多さに驚いた方も多いのではないでしょうか?
大量の荷物を片付けていく荷解きは、途方の無い作業のように感じてしまいがちですが、荷詰めの段階から手順やコツをしっかりと押さえておくことで効率よく作業を進めていくことができます。
「収納プラン」「荷物の優先順序」「新居での生活のイメージ」をしっかりと把握しておき、焦らず無理をせずにひとつひとつ終わらせていくことが大切です。
計画的に荷解きの作業を進めて、すっきりと片付いた新居で快適な生活を迎えましょう。
荷造り、荷解きについては、こちらの記事も参考になりますのであわせてご覧ください。