【実録、本社移転シリーズ】Vol.7:原状回復は言いなりになるな!交渉して、指定業者を外した話。

忘れた頃にやってくる、本社移転シリーズ。さすがに、最終回です。お引越し自体は、2月3日だったので、3ヶ月以上かかってます。

前の物件の管理会社が、とにかく対応が良くなかったので、お時間がかかりましたが、この度、決着です。

個人のお引越しでも、トラブルが起こる可能性が高いのが、退居時の原状回復費用についてです。

 

新居への入居については、

・入居してほしい管理会社
・入居させたい、仲介会社
・入居したい、移動者

と、全員の利害が一致するので、ある程度すんなりとまとまります。

 

ですが、退居については、

・入居者に原状回復費用を負担させたいオーナー(管理会社)
・オーナーに原状回復費用を負担させたい入居者
・全く関係のない仲介会社

と、三者三様で、もめやすいわけです。

 

さらに言えば、入居した後は、しばらくはその管理会社(オーナー)とのおつきあいが続きますが、退居の際は、二度と接点がなくなる可能性が高いので、関係が悪くなっても、気にしない人も多いと思います。

指定業者は、悪なのか?

原状回復を行う場合、よくあるケースとしては、管理会社(オーナー)の指定業者が見積もりを取って、その金額が請求されるという形です。

この指定業者というのが、いい方向に行けば、管理会社の持っている物件を指定業者が対応するので、ボリュームを踏まえて、お安くなるというケースです。

ですが、悪い方向に行けば、指定業者として入っているので、多少料金が高くても、受注できる。となれば、原状回復費用は高くなります。

ですから、指定業者が入っている場合、その金額が高いのか?やすいのか?をセルフチェックしておく必要がありそうです。

一見さんでも、他社で見積もりを取ってみる

管理会社から原状回復の見積もりが出た場合、2つのルールでチェックしましょう。

1)ガイドラインを参考に
いろんなサイトでも書かれていますが、東京都が原状回復に関するガイドラインを出していますので、参考にしましょう。

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0275003

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(賃貸住宅トラブル防止ガイドラインより抜粋)

上記のガイドラインでも確認できますが、イラスト付きで貸主、借主、どちらが負担することが、一般的かと言う基準を設けていますので、貼っておきますね。

2)自分で見積もりを取ってみる
上記のガイドラインにて、貸主(管理会社/オーナー)負担となっているものが、見積もりに入っていないか?をチェックしたら、次は、金額の妥当性チェックです。

これは見積もりを取ってみるしかありません。

中には、契約書に指定業者と書かれているかもしれませんが、気にせず見積もりを依頼しましょう。

指定業者と、他者業者の価格差があまりにも大きい場合、指定業者との価格交渉の材料になります。

退居後に、ちょっと揉める

今回の本社移転が終わり、退居の立会いを行いました。

出てきた見積り金額をみると、高い!!!

管理会社に言っても、「契約書に書いてありますが、指定業者で〜〜」と話になりません。

 

借りていた時から、対応の悪い管理会社だったので、こちらも徹底抗戦です。まずは、ネットでチェックした価格を提示します。(ガイドラインは、個人の契約が対象なので、法人の原状回復はガイドラインの対象外です)

指定業者である理由を問いただします。ぶっちゃけ、大した理由なんてありません。

 

その結果、指定業者を使わずに、こちら側で業者を探しても構わないという了解を取り付けました。

そこからは、全然取引の少ない会社さんを含めて、見積もりを依頼します。

結果、約50,000円ほど、原状回復費用を削減することができました。それでも高いと感じているのですが、明け渡しの納期も迫っていたので仕方がありません。

 

タイルカーペッをはがしたの非常に汚い退居時ですが、(8年間、入居してました)

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こんな感じになりました。

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まあ、リベロという会社ができる前から、使わせてもらっていたお部屋ですから、汚くても当然ですが、本当に汚くって、びっくりしました。。。

まとめ

退居の際の原状回復に関する流れをおさらいします。

 

1)原状回復費用は、ガイドラインに則っているか?
2)原状回復費用の価格は、妥当か?
3)高いと感じたら、自分でも探すくらいの勢いで
4)実際に探してみる

 

管理会社によって、指定業者以外は認めない。料金交渉も認めない。という理解しがたい会社もあるようですが、諦めずに粘り強く戦いましょう。

本日は、以上です。

 

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著者投稿者 横川
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