赤帽の料金はなぜ安い? 「引っ越し業者」と「個人事業主」の違いとは?

 

赤帽(イメージ)

「できるだけ安く引っ越しをしたい!」

これから引っ越しを予定されている方、引っ越し業者を比較検討してる方が、引っ越し方法や引っ越し業者を選ぶとき、一番気になるのは料金ですよね。

安く引っ越しをしようと思ったときに、方法を調べると目にすることが多いのが「赤帽」という配送業者。

よく、「赤帽は安く引っ越しができる」と言われていますが、本当に安く引っ越しができるのでしょうか?

安いならばその理由は?
そもそもどのような業者なのでしょうか?

今回は、「赤帽」について調べてみました。

赤帽とは?

赤帽は、荷物の配送、引っ越しなどを行っていますが、一般的な配送業者や引っ越し業者とは違います。

赤帽は企業ではなく「貨物軽自動車運送事業者」である個人の赤帽組合員が集まって組織化された組合です。

つまり、それぞれ独立した「個人事業主」俗にいう「オーナー」が集まった集団です。

  • 農家が集まって組織された「農協(農業協同組合)」
  • 漁師が集まって組織された「漁協(漁業協同組合)」
  • 個人の 「貨物軽自動車運送事業者」が集まって組織化したのが「赤帽」です。

赤帽の料金の決まり方

料金の決まり方

赤帽の引っ越し料金は、距離制運賃と時間制運賃のどちらか適用して計算されています。

料金と計算方法をまとめてみました。

距離制運賃の場合

距離 税抜運賃
20km迄 4,500円
追加料金(税抜)
21~50㎞迄 1㎞に付き
200円追加
51~100㎞迄 1㎞に付き
150円追加
101~150㎞迄 1㎞に付き
120円追加
151㎞ 1㎞に付き
100
追加円

【諸料金】(距離制の場合のみ適用)

時間 税抜料金
作業料金
積込、積降が15分を超えた場合
以降15分毎に
500円
待機時間料金
待機時間が30分を超えた場合
以降30分毎に
1,000円

作業補助料金

時間 税抜料金
搬出・搬入作業補助
2時間以内
8,000円~

引越運賃料金

距離 税抜料金
作業時間
2時間以内
走行距離20㎞以内
の場合
12,500円

引越運賃料金の計算方法(距離制運賃の場合)

【距離制運賃】+【作業補助料金】=【引越運賃料金】

※通常はこちらの計算式で引越運賃料金を出しています。

時間制運賃(作業料金を含む)

時間 税抜運賃
2時間
20㎞迄
4,500円
超過時間
30分毎に加算
1,250円
超過距離
走行距離が総貸切時間×10㎞を超えた場合
その超過した走行距離分として、
総走行距離数を対象に上表の距離制運賃を加算

※超過時間30分迄毎に=規定時間を過ぎれば、超過時間が30分未満であっても超過料金が生じます。

ほとんどの場合、距離制運賃を使用して引越運賃料金の計算をしますが、引っ越しの状況によっては時間制運賃を適用する場合もあるようです。

たとえば、渋滞や混雑が予想されるエリアでの配送、荷扱い作業が複数若しくは長時間になるような配送には、時間制運賃を適用する場合があります
また、休日、深夜、地区割増などもあるので、日時、場所によって料金は変動します。

運賃割増

休日割増
(日曜・祝日)
2割増
深夜・早朝割増
(午後10時~午前5時まで)
3割増
※休日深夜の場合はどちらかの割増を適用
東京都特別区(23区)
大阪府
400円(税抜)
※地区が発地、着地いずれかに該当する場合に適用。
東京特別区~大阪間の運送のみ800円(税抜)

参考:全国赤帽軽自動車軽自動車運送協同組合組合連合会 Akabou

赤帽と引っ越し業者の料金比較

それでは、赤帽と各引っ越し業者のホームページに出ている金額をもとに、赤帽の最安値と引っ越し業者の最安値を比べてみましょう(2019年11月時点)。

単身の引っ越し

赤帽の料金一例(単身の引っ越し)

業者名 プラン・条件 料金 備考
赤帽単身引越プロ 例)
港区からの引っ越し
お客様お手伝いあり
(荷積み・荷おろし作業)
12,500円~ 都内を中心に神奈川県・埼玉・千葉一部等で実績あり
赤帽ライジング・カーゴ 単身引越し節約プラン
積載の目安
約3.0立方メートル
※申告した荷物のみ対象
13,750円~ 「節約プラン」は単身の中でも荷物が少ないお客様向きプラン
単身引越し標準プラン
積載量の目安
約5.0立方メートル
15,000円~ ベッドや冷蔵庫、洗濯機等の多少の荷物なら十分

 

引っ越し業者の料金一例(単身の引っ越し)

業者名 プラン・条件 料金 備考
プロスタッフ 単身引越しパック
大物家具4点+小物20点程度
※ダンボール資材別料金
15,000円~ 3月から4月第2日曜日
繁忙期料金が追加■ダンボール小セット
4,000円(税別)
ダンボール大×5
ダンボール小×5
テープ×1個
布団袋×1枚■ダンボール大セット
6,000円(税別)
ダンボール大×10
小×10
テープ×1個
布団袋×1枚
ファミリー引越センター シングルプラン
標準コース
1R/1DKなどの引っ越し向き
21,000円~ ダンボール無料

比べてみると赤帽の料金の安さがわかりますよね!

引っ越し業者では一番小さいトラックでも2tか1.5t以上のトラックを用意し、作業員は必ず2名で作業しますが、赤帽の場合は軽トラック1台にドライバーが1名で作業を行います。

そのため、単純に車両代と人件費だけ見ても引っ越し業者より安い料金設定ができるのです。

業者 トラック 作業員
赤帽 軽トラック
1台
1名
(ドライバーが作業)
引っ越し業者 2t、1.5t以上 2名以上

家族の引っ越しでも赤帽や安いの?

家族の引っ越し

単身の引っ越しで赤帽が安いこと、安くできる理由もわかりました。では、家族の引っ越しではどうでしょう?

赤帽の料金一例(家族の引っ越し)

赤帽 ひっこし専門 いいとも!!

トラック 料金 内容
2t車相当
(軽トラ3台分)
40,500円~ ご家族の引越し(小)
3t車相当 54,000円~ ご家族の引越し(中)
4t車相当 67,500円~ ご家族の引越し(大)

参考:赤帽 ひっこし専門 いいとも!!

 

多くの引っ越し業者は家族の引っ越しを依頼すると、必ず訪問して見積もりを取る必要があります。

赤帽も同様で家族の場合は見積もりが必要と明記されていますが、ほとんどの赤帽が訪問の見積もりを行っておらず、電話かインターネットで見積もりを出すケースが多いようです。

引っ越し業者の場合は細かく荷物を把握し、荷物量で引っ越し料金を計算していますが、赤帽の場合は距離制または、時間制で料金を提示するので、細かい荷物の把握はあまり必要ありません。

※高価な家具、特殊な家具は申告が必要です。とはいえ、赤帽は個人事業主なので、それぞれの業者のやり方が違います。
訪問見積もりを行っている業者もあります。見積もり方法も各事業者によって変わってくるので、こちらも申込時に確認が必須になります。

法人引っ越し業者と赤帽の違い

法人引っ越し業者は提供するクオリティが均一

冒頭の「赤帽とは?」でもお話ししたように、赤帽は「個人事業主」の集団です。

では、法人の引っ越し業者と個人の引っ越し業者は何が違うのでしょうか?

法人の引っ越し業者は会社でルールやプラン・サービスなどを決めて、全支店で統一してサービスを提供しています。

大手引っ越し業者などは、新人研修を会社を行い、どこの支店に依頼しても同じクオリティのサービスを提供できるように、スタッフを育成しているのです。

赤帽は個人事業主のためクオリティには差が発生

「個人事業主」赤帽の場合は、大元の料金設定などは赤帽組合で決まっていますが、サービス・プランなどは各業者によって異なります

たとえば、赤帽A社では個人の引っ越し・近距離の引っ越しのみ対応。
B社は家族の引っ越し・長距離も可能など、業者によって行う作業内容も異なります。

メリット・デメリット比較

メリットとデメリット

赤帽のメリット・デメリットをまとめてみました。

赤帽のメリット 赤帽のデメリット
料金が安い 自身の引っ越しにあった
赤帽を探す手間がある
荷物の変化に
融通が利く
荷物の搬出・搬入の
手伝いをする必要がある
引っ越し先まで
トラックに同乗できる
見積もり料金と
請求料金が異なる場合がある
  業者ごとの当たりはずれがある

赤帽のメリット

やはり料金が安いのが魅力です。
荷物の少ない方などは法人の引っ越し業者より安く引っ越しができる可能性があります。

赤帽は荷物量=料金ではないので、見積もり時に申告している荷物と少し変化があっても対応してくれるでしょう。

法人の引っ越し業者ではお客様のトラックの同乗をお断りしています。引っ越し業者は貨物専門の運送業者になるため、人を乗せて移動する事は「貨物自動車運送事業法」で定められています。赤帽は個人事業主なので、トラックに同乗できる業者もあるようです。  

ルールは業者によって変わりますが、トラックに同乗した際は「すべて自己責任」となる業者もありますので、見積もり時には同乗の際の保険などの確認が必要です。

「赤帽を利用して安く引っ越しができた!」
「車に同乗させてくれた」
など、利用者の満足度も高いですね。

赤帽のデメリット

赤帽は業者によって行える引っ越し内容も変わるので、自分の引っ越しにあった業者を探すところからスタートになります。

まずは自分の地域に赤帽があるか探す必要もあります。

あかぼうサーチ」で検索が可能です。

ドライバー1名。手伝いは必然的

軽トラック1台に付き、ドライバーが1人なので、1台の軽トラックで済む荷物量の引っ越しの場合はドライバーが1人しか来ません。
ですので、大型電化製品なども赤帽の作業員と一緒に搬出、搬入の手伝いをする必要があります。

見積もり時よりも請求額が高くなる理由

赤帽の支払い方法は後払い(引っ越し作業がすべて終了してから支払)が多いので、見積もり時より、作業に時間や距離がかかった場合は見積金額と請求金額が異なります

赤帽の見積料金は「想定される時間」「想定される距離」を、元に計算していますが、請求金額は「実際にかかった時間」「実際に走行した距離」を基準に計算するので、想定した数値と実際かかった数値が異なると見積料金と請求料金が異なる場合があります。

サービスのクオリティに差がある

赤帽は引っ越し業者ではないので、引っ越しに必要な研修などを会社で行っていません。ですので、引っ越しに不慣れな作業員が対応する可能性もあります。

中には、引っ越し事業をメインで行っている赤帽もあるので、そういった赤帽の場合は作業員も引っ越しに慣れているプロの方が伺うようです。

赤帽の引っ越しに向くのはこんな方

  • 単身(一人暮らし)
  • 荷物が少ない
  • 力仕事に自信がある
  • 宅配では運べない大物数点の引っ越し
  • 引っ越し先が新築・タワーマンションじゃない

赤帽は、単身の引っ越し・荷物の少ない方の引っ越しに向いています。

デメリットでもお話ししたように、見積もり金額と請求金額が異なる場合があるので、家族の引っ越しで利用した場合、想定より作業に時間がかかり請求金額が上がってしまう可能性もあります

ですが、何度も言いますが赤帽は個人事業主なので、中には家族の引っ越しプランを設定している赤帽もあります。

赤帽の作業員と一緒に作業を手伝う可能性が高いので力仕事に自信がある方にはおすすめです!
口コミの中には「いい筋トレになった!」なんて声もありました。

「軽トラックを借りて自分で引っ越しをやろうと思っている!」

という方はあと数千円追加して赤帽に依頼すると、作業員も1名ついてくる!という感じです。

友達に引っ越しを手伝ってもらってお礼にご飯をご馳走するより安く済むかもしれませんよ。

よく、引っ越し業者に「ベッドを1点友達の家に送りたいのだけど」と電話がかかってきます。引っ越し業者では、運ぶものが1点だけでも必ず2tまたは1.5tのトラックに作業員が2名つきます。車両費・人件費だけでも「単身の荷物が少ない方の引っ越し」くらいの料金がかかります。

でも、「宅配だと大きすぎて運べないと断られた」という方!!
まさに赤帽をおすすめします!

私も実際、引っ越し業者のコールセンター業務をしていた当時、家具1点のみお運び希望のお客様に「お近くの赤帽を探してみてください。引っ越し業者に依頼するよりお安く作業出来る可能性が高いですよ」とご案内していました。

引っ越し先が新築・タワーマンションの場合は引っ越し専用の養生資材が必ず必要です。新しいご新居にキズが付かないように引っ越し専門の業者に養生作業を行ってもらうほうがいいでしょう。

まとめ

☑赤帽は単身・荷物が少ない引っ越しに向いている

☑大型家具数点の引っ越しには赤帽がおすすめ

☑見積提示金額と請求金額が異なる場合がある

☑個人事業主のため業者によってあたり外れがある

☑赤帽は引っ越し専門の業者ではない

みなさん安く引っ越しをしたいという思いは一つだと思います。自分の引っ越しの状況にあった業者を選ぶことが安く引っ越しをできる秘訣です。

荷物の少ない引っ越しの場合は赤帽を依頼するのも安く引っ越しができる方法の一つです。

ご家族の引っ越しなどは引っ越し業者も視野に入れて複数の引っ越し業者で見積もりをとる事をおすすめします。複数の業者を比較してみてください。

簡単 引越し見積もり

著者投稿者 江藤
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連キーワード

引っ越しマニュアル電子書籍プレゼント
ページトップ

引越し一括見積もり(無料)