地震対策グッズ!賃貸でもできる転倒防止の対策

地震対策は万全でしょうか?

阪神大震災の経験者いわく、「大震災だと、ほとんどのモノは倒れるのではなく、飛んでくると考えた方がいい」とのこと。

本棚や冷蔵庫が、自分や家族をめがけて飛んでくる。想像するだけでゾッとします。

対策した方がいいですよね。賃貸だから床や壁に穴を開けられず、固定ができないという人でも大丈夫です。

今回は賃貸住宅でもできるような地震対策やグッズを紹介します。

転倒防止グッズは、ホームセンターやネットで簡単に手に入れられます。商品によっては100円ショップでも、購入できますよ。

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背の高いタンスやロッカーの転倒を防ぐには?

阪神大震災では、6,400人を超える死者のうち、4,000人ほどが家具などの転倒による圧死とされています。ですから、大型家具の転倒防止が最重要対策です。

そこで、まずはこちら。

つっぱり棒で転倒防止

つっぱり棒の設置方法

写真:アイリスオーヤマ家具転倒防止伸縮棒

耐震グッズとしてはとても認知度の高い「つっぱり棒タイプ」の耐震グッズです。大型家具と天井の隙間に設置して使います。購入する前に、家具と天井の隙間が何センチ空いているか確認してサイズ選択をしましょう。

設置面が重要です。設置面になる「家具側」と「天井側」が頑丈かどうか、確認してください。

天井も家具も、柱やビョウなどが入った頑丈な部分と、空間に板が貼ってあるだけの弱い部分があります。

弱い部分につっぱり棒を設置すると、地震の際に一瞬にして家具や天井を突き破って、天井の落下や転倒の加速を生じる可能性もあります。

設置面を軽くたたいて手ごたえを確認し、頑丈な部分に設置しましょう。

設置位置は手前側ではなく、壁側へ設置しないと強度が保てません。下記は、東京消防庁のサイトから。

つっぱり棒の設置方法


東京消防庁より)

では、実際に設置してみます。

伸縮機能を使って、しっかり突っ張れているか確認します。

つっぱり棒の設置方法

ここで、天井のレイアウトの関係上、器具の長さが若干足りないアクシデントが発生!板材や段ボールなどを追加して長さを補いました。

さらに、つっぱり棒を設置した余った空間に、雑誌や段ボール、発泡スチロールなどを詰め込んで隙間を埋めるのも効果的です。

ちょっとでも隙間があると効果が無いどころか、上に乗せているものが落ちてくる可能性があるので念入りに詰め込まないと逆に危険です。物を詰め込む際も、壁側を詰めることで耐震効果が上がります。

天井と距離が遠い。中型の本棚、キャビネットの転倒を防ぐには?

天井と家具の隙間が1m以上空いてしまう場合にはつっぱり棒での耐震効果はあまり望めません。
そんなときはこちら。

固定型ストッパーで防ぐ

●サンワサプライ 耐震ストッパー

サンワサプライ 耐震ストッパー

耐震対策として推奨されているL字器具を用いた固定方法ですが、上記のものはビス・ネジが不要で、かわりに粘着テープで固定しようというタイプです。

L字器具本体はプラスチック製。壁側と家具側の設置面にはクッションになるスポンジと、強力粘着テープがついています。保護シートを剥がせばすぐに設置できます。

粘着面とスポンジの損傷がなく、粘着面の汚れが無ければ繰り返し使えます。実際に剥がしてから貼り直しをしてみましたが、粘着力に衰えなし!ただし、剥がす際は、ゆっくり慎重に剥がさないといけないので体力も気力も使います。

※かなりの粘着力ですから壁の材質によっては壁紙が剥がれてしまうかもしれないので要注意。

サンワサプライ 耐震ストッパー

家具を揺らしてみても、剥がれることなくしっかりキープしていました。スポンジの衝撃吸収もいい感じです。見た目にも影響はほぼなしです。

設置面の材質により、粘着力の相性には良し悪しがあると思いますが、噛み合えばかなりの効果が期待できると思います。

今回は家具上面にL字器具を固定しましたが、側面への設置も効果があるので家具の状態にあった設置方法を工夫しましょう。

併用がおすすめの対策【その1】

大型家具や重量家具の「滑り」や「揺れによる移動」などはついつい油断しがちに。だってあんなに重たいものが移動しちゃうなんて信じられないですよね?

残念ながら、耐震対策をしていない場合は、重たい食器棚でも本棚でも移動、転倒の危険はあります。つっぱり棒やL字器具での耐震対策に併用して他にも工夫をしましょう。たとえばこちら・・・

家具転倒防止板 ふんばる君

●家具転倒防止板 ふんばる君

家具の重心を壁側へ傾けることで、家具が前方に倒れてくるのを防止します。
※壁の近くに家具を配置していない場合、使用できません。

転倒防止対策

厚さ約1cmの斜面を挟み込んで使います。これが結構大変!!

家具の中身を空っぽにして作業しないと、足元は重たくて持ち上がらないし、家具に沿ってまっすぐ横に差し込むのもなかなか難しいです。ちなみに、重心を壁側にするだけならゴム製のドアストッパーや、段ボールでも代用可能です。

転倒防止対策

段ボールをはさんでみましたが、見事重心を壁側にできました。この微妙な傾きが大事なんです!本当に微妙ですが、この傾斜があったことで、命が助かる可能性があがるとすると、やらないより、やった方がいいですよね。

併用がおすすめの対策【その2】

強力粘着素材や、滑り止めシートを使ってモノを動きにくくするのもあわせて行いたい対策です。

こちらの滑り留めマット、強力両面テープなどは100円ショップで購入できました。空気清浄器や電子レンジといった、脚元がフラットではないものにも使えます。100円ショップで購入した滑り留めマットで実験してみました。

滑り止めマット未使用の場合

滑り止めマット使用の場合


滑り止めマットを使った場合はほとんど移動がありませんでした!100円ショップの商品でも十分効果はあったと思います。

続きまして、こちらではどうでしょうか。

粘着ゴムシート

左の青色が100円ショップで購入したもの。右の透明は サンワサプライ透明両面粘着ゴムです。

透明両面粘着ゴム

透明なので、ちょっとわかりにくいのですが、PCモニターのスタンド部分に4か所貼って実験しました。

粘着シートなしの場合

粘着シート有りの場合

なにこれすごい!全然動きません。しかもこちらの粘着シート、水で洗ってきれいにすれば繰り返し使えます。

粘着シート水洗い

さきほど水洗いをした粘着シートを使って花瓶で実験しました。

粘着シートあり(花瓶)

粘着シートなし(花瓶)


ここまで不自然な角度になることはまずないと思いますが(笑)、粘着シートをしていたほうが滑りにも断然強いことがわかります。

まとめ

地震には、縦揺れや横揺れと種類や強弱まで、さまざまなパターンがありますし、自然の力は、想像を遥かに超えるパワーを持っています。

これらはあくまで対策であって完全に防ぐものではありませんが、ほんの少し、お金と手間をかけるだけで、危険性は和らぎます。

そしてなによりも、寝室には背の高い大型家具を置くのは控えること。重い荷物は下段部分に収納し、重心を下にして安定性を持つことも大事です。ちょっとした対策で、万が一のときの命が救えるのであれば、やるに越したことはありません。

まずは、いますぐ手元のダンボールを大型家具の手前の淵に滑り込ませ、大型家具が手前に倒れるのを防ぐことから始めましょう!

地震については、地震保険についてのエントリーもあります。よければ、そちらもご覧ください。

公開日:2015.07.03 更新日:2019.12.04

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著者投稿者 横川
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